こんにちは、ヨダンです!
社会の授業で先生が話してくれる余談みたいな感覚で、日本の歴史にまつわる生活・文化・人物をちょっとだけ身近に感じられる動画をお届けしています。霊夢と魔理沙のテンポのいい掛け合いと、たくさんのビジュアルを交えながら、歴史に詳しくない方でも楽しめるよう工夫しています。
「明日、誰かに話したくなるな」と思ってもらえたらうれしいです。あくまで素人ですので、どうぞおおらかな気持ちでご覧いただけると助かります!
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日本史の余談ですが
クイズの答えです!
日本初の展覧会で人気を集めたのは…「名古屋城の金のしゃちほこ」でした!
見てください。びっくりしすぎて腰ぬかしちゃってます。
奥のおじさんはもう拝んでいます。ありがたや…
こちらの金シャチ、名古屋城のてっぺんから運んできたもので
展覧会の目玉のひとつとして、会場の庭の中央にどーんと展示されていました。
ちゃんとガラスケースに入れられています。
さて、明治5年(1872)3月10日に開かれた文部省博物局主催のこの日本初の博覧会、開催の目的は翌年に控えたウィーン万国博覧会の準備でした。
各地から集められた美術品や工芸品、動植物のはく製や標本など多種多様な
出品物がガラスケースに並べられました。
当初、20日間だけの開催予定だったのですが、入場規制をかけなければならないほど連日の大盛況を受け、会期が1か月ほど延長され、のべ15万人以上が来場したといいます。
金のシャチホコと同じく大人気だったのが、生きたオオサンショウウオだったそう。鉢に入れて展示されていたとか。
画像4枚目を見ると、人々の熱気がよくわかります。
そして和装の人もいれば洋装の人もいて、さらに外国人もいるところに
明治を感じます。
ちなみに人気者となった金のしゃちほこは、翌年、ウィーン万博に出品されました。シャチホコ、明治時代に海を渡っていたんですねぇ。
日本初の展覧会は、近代的博物館の誕生のきっかけとなり、上野にある東京国立博物館のルーツにもなっています。
(『東京名所三十六戯撰』昇斎一景)
(『古今珍物集覧 元昌平坂聖堂ニ於て』二代歌川国輝
(『元昌平坂ニ於テ博覧会諸人群集之図』昇斎一景)
9 hours ago (edited) | [YT] | 151
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日本史の余談ですが
明治5年(1872)日本最初の展覧会が昌平坂で開催されました。
1か月で15万人以上が来場したこの展覧会、全国から集められた美術品や動植物のはく製などが展示されたのですが、なかでも一番人気となったのはなんでしょうか?
ちなみに画像は展覧会のようすを描いた浮世絵の一部です(答えは明日!)
1 day ago | [YT] | 87
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日本史の余談ですが
こちら、ことわざをユーモラスに描いた#幕末 の#浮世絵 。
1枚目は「おへそが茶をわかす」。
リアルにへそで茶をわかしています。おじさんのびっくり顔がおもしろい。
こんな状況ですが、横にいる女性はお茶を飲んでます。
さらに団子のようなものまであって、くつろぐ気まんまんです。
2枚目は「こんにゃくの幽霊」。
ブルブルと震えて頼りないさまを表すことわざです。
この浮世絵ではガチこんにゃくです。
3枚目は「うそをつくと閻魔様に舌を抜かれる」
舌を抜かれようとしている男性のこれでもかというほどの八の字眉毛がおもしろい。あと、その背後にいる青鬼のなんとも言えない表情がいいですねぇ。
4枚目は「耳をとって鼻へつける」
シュールすぎます。男性も「こりゃまいったな」みたいなポーズしてますが
たいへんなことになってます。
「耳をとって鼻かむ」ということわざがあるそうで、その変形かもしれません。
ちなみに意味は「突拍子もないこと、無茶なこと」だそう。たしかに無茶してます。
5枚目は「男は敷居をまたぐと七人のかたきがある」
敷居をまたぐ男性、手ぬぐいを肩にかけ勇ましさ満点。その前には
めちゃくちゃ強そうな7人がいるのですが大丈夫なんでしょうか。
ちなみに意味は「家の外には敵や苦難がいっぱい」
6枚目は「ぼたもちで尻をたたかれる」
絵がシュールを通り越して完全に見ちゃいけないものみたいになっています。
「はい、じゃあたたきますよ~」みたいな顔の女性の手にはぼたもち。
そして尻を丸出して待ってる男性はなぜか笑顔。カオスです。
こんなわけのわからないことわざ実在するのか!?と思ってしまいますが
「棚からぼたもち」と似たような意味のことわざで実在したようです。
7枚目は「かべに馬をのりかける」
無茶しすぎです。馬も困惑してることでしょう。
意味は「なにも考えず強引に行動を起こし無茶をする」だそう。
意味を知るとなるほどと納得してしまいます。
カベの下のほうにひび割れがあるのが、リアルでいいですね。
国語の教科書の挿絵にも使えそうなユーモラスなことわざ絵、
作者は#歌川広重 の弟子、#二代目歌川広重 です。
2 days ago | [YT] | 158
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日本史の余談ですが
コンパクトミラーを見る女性。
こちら決してコラ画像ではありません。
ちゃんとした#喜多川歌麿 の美人画です。
#江戸時代 の鏡というと、丸くて金属製のものをイメージしますが
なんと、こんな今っぽいコンパクトミラータイプも存在していました。
名前は「びいどろかがみ」。
その名の通り、ガラス製の鏡です。
ガラス製の鏡がはじめて日本に持ち込んだのは、かの#フランシスコ・ザビエル だとか。つまり、#戦国時代 にはすでにガラス製の鏡が日本にあったんです。
画像2枚目は戯作者・#山東京伝 の本に紹介された「唐物硝子鏡」。
大きさは、たて8センチ、よこ5センチほど。コンパクトです。
この文章によると「近頃江戸市中で売られているびいどろかがみは、こんな感じの唐物(舶来品)をマネてつくったものだろう」とあります。
江戸時代後期には、コンパクトミラータイプの鏡も販売されていたようです。
が、主流はやはり伝統的な金属製の丸い鏡だったようで、
ガラス製の鏡が主流になったのは#明治時代 だそうです。
(『名所腰掛八景』喜多川歌麿)※画像1・3枚目
(『歴世女裝考』岩瀬百樹(山東京伝の本名))
3 days ago | [YT] | 341
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日本史の余談ですが
昨日ちょっと触れた「#のぞきからくり 」の話。
こちらは#江戸時代 後期の江戸のようすを描いた作品の一部なんですが、画像手前、子どもたちがしゃがみこんでなにかをのぞいています。
その前には箱のような装置があり、両脇におじさんが立っています。
この装置が「のぞきからくり」です。
こどもたちがのぞく先には絵があり、それをレンズを通して見ると
立体的に見えるというもの。
箱の上には何枚か絵があり、ヒモを使って箱の中に下げたり上げたりします。
そうすると場面が変わるわけです。
装置の両側に立ってるおじさんは、絵を上げ下げする人と、もうひとりは
物語を語る人。
画像2枚目では太鼓を叩いて調子をとっているのがわかります。
ギミック式紙芝居ともいえる「のぞきからくり」は、江戸時代中期頃から
縁日などで見世物として行われるようになり子どもを中心に人気を博しました。
明治・大正と時代は変われど「のぞきからくり」は愛され続け、戦後も
お祭りのときにその姿を見ることがあったそうです。
4 days ago | [YT] | 232
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日本史の余談ですが
こちらなんの装置かというと、「のぞき眼鏡」というもの。
#江戸時代 後期のマルチクリエーター#司馬江漢 がつくったものです(1781年頃)
どんな装置かというと…なんと絵が立体的に見えるんです。江戸版3D装置です。
斜めになった板のところには鏡がついており、そこにさかさまに置いた絵が
反転して映り、赤丸のところにはめこまれた凸レンズを通して見ると
立体的に見える…という仕組み。
これ、実際にのぞいたことがあるのですが、想像以上に立体的に見えておどろきました。まさに目の前に景色が広がる感覚です。現代人のわたしですら「おお!」となったので、当時の人のおどろきはたいへんなものだったでしょう。
画像2枚目はこの「のぞき眼鏡」の裏に貼られた説明書。
最初に長々と書かれているのは、司馬江漢がいかにすごい人なのかという文章。
ざっと説明すると「司馬江漢先生は、絵の仕事のかたわらで西洋の学問を学び、銅版画というものを知ったが、日本にも中国にもそれに関する知識はなかった。江漢先生はその製法を独学し、ついに銅版画を完成させた。日本での創始者である」という感じ。大絶賛。
左下には絵で使い方の説明もあります。
三つの絵のうち右側は、のぞき眼鏡など専用の道具がない場合に立体的に見るやりかたで、逆さまにした絵を鏡をかざして見ています。
画像3枚目は、浮世絵師・#鈴木春信 による美人画。
女の子がのぞき眼鏡で絵を見ているというめずらしい作品。
ちなみにここで描かれているのぞき眼鏡は「ゾグラスコープ」と呼ばれた舶来もので、オランダから輸入されたそう。
この浮世絵は江漢先生がのぞき眼鏡を自作するより20年ほど前の作品です。
見たことのない珍しい舶来品に浮世絵を見た人もびっくりしたことでしょう。
「のぞき眼鏡」と似たようなもので、見世物として大人気だった「のぞきからくり」というものがあるのですが、その話はまた明日!
5 days ago | [YT] | 227
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日本史の余談ですが
これ、なんだと思いますか?
「鉢山(はちやま)」というものを描いているのですが、じつはこれ
風景のミニチュアなんです。
下の方を見ると、盆栽の鉢みたいなものが見えます。
なんとこれ、#東海道五十三次 の風景をミニチュア化したものなんです。
石や土、コケや植物などを使ってそれぞれの宿場の特徴を小さな世界に再現しているのだとか。まさに箱庭的世界!
画像1枚目は「#箱根 」。
箱根の険しい山を見事に表現しています。
画像2枚目は「四日市」。
中央に水が流れていて橋が架かっているのですが、よーく見ると
小さな人が歩いています!こだわりがすごい!!
画像4枚目は「大津」と「京の三条大橋」。
大津の鉢、めちゃくちゃオシャレですねぇ。琵琶湖でしょうか。帆船が浮かんでいます。
このとんでもないミニチュア五十三次を生み出したのは、木村唐船(とうせん)という大坂の知識人(生没年など不明)。
舶来品や石などを愛した人だったそうで、当時大人気だった#歌川広重 の風景画を参考に「鉢山」というミニチュア五十三次を創り出したそう。すごすぎる。
そしてそれを#歌川芳重 (よししげ)という絵師が描き、1848年に『鉢山図繪(はちやまずえ)』という本が出されたのです。
つくづく江戸時代にはとんでもない人がまだまだいるものだなぁ…と感じます。
(『鉢山図繪』メトロポリタン美術館所蔵)
6 days ago | [YT] | 301
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日本史の余談ですが
クイズの答えです!答えは…「手形」でした!
力士の手形は今でも人気がありますが、江戸時代から人気があり、「縁起物」にもなったとか。
それにしてもドデカイ手形です。
深川の富岡八幡宮に、生月の手形も残されているそうですが、なんと約25㎝。めちゃくちゃデッカイ。
この#生月鯨太左衛門 (いくつきげいたざえもん)、手形の横にも描いてあるのですが身長7尺5寸、体重45貫目。
つまり、身長およそ227センチ、体重約169キロ。
#江戸時代 の男性の平均身長が155センチほどだったといいますから、生月がどれほど規格外の体格だったかがわかります。
ちなみに#葛飾北斎 も180センチくらいあったとか。デッカイ。
かの#松尾芭蕉 も180センチくらいあったんじゃないか説があります。
話を戻して…
人気力士だった生月ですが、土俵入りのパフォーマンスを見せる専門だったそう。豪快な土俵入りに観客はおおいに沸いたことでしょう。
しかし、病により24歳という若さで他界しています。
脚気や梅毒が原因ともいわれていますが、くわしくはわかっていません。
1 week ago | [YT] | 222
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日本史の余談ですが
こちら江戸時代後期に活躍した伝説的巨漢力士、生月鯨太左衛門(いくつきげいたざえもん)の浮世絵。
この浮世絵には、生月のあるものが残されているのですがそれはなんでしょうか?(答えは明日!)
1 week ago | [YT] | 129
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日本史の余談ですが
光と影の描きかたが大胆な一枚。
灯篭から漏れ出た光がまるでスポットライトのように女性の顔を照らし出しています。
それ以外の部分を真っ暗ではなく、薄いグレーにしているのもユニーク。
しかも光と影の境界線部分をグラデーションにすることで、光のまぶしさが一層際立っています。
この女性、夜中にこっそり恋文でも読んでいるのかと思いきや、その手元を見ると…なんと本を読んでいます。
表紙に男女らしき人物が描かれているので、おそらく恋愛ものでしょう。
口角のあがった半開きの口元に、女性の夢中になって読んでいる感が集約されています。目もなんだかいきいきしてます。
どういうシチュエーションなのかわからないのですが、夜に立ち読みで本を読むってすごいですねぇ。みんなのいる前では読みたくなかったんでしょうか。
こちら『難有御代賀界図(ありがたきみよのうげえ)』というシリーズものなのですが、こうした光と影をテーマにしておりどれもおもしろいのでまた紹介します!
(『難有御代賀界図』三代#歌川豊国 )
1 week ago | [YT] | 259
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