ムゲンダイナ

「正しく使えば”力”間違って使えば”暴力”正しいか間違いかを決めるのは己自身!力を使わないこともまた威力!全ては志って奴よ!」

「とにかく本を読め。そして、気になったことがあったら試せ。それが生きた知識となってお前を生かす糧となる。」

「そりゃあ親父も母さんもまた会えたらいいって思うさ。だけど結局のところ、育てばその内顔を見せなくなって、別々に暮らすってのが大人ってもんだろう? 何時か来る別れさ。俺の場合それが少し唐突なだけで。あと、もっと大事な家族が出来たって話だけだよ」

「社会に出た人間で一体何割の人間が明確な目標を持っている? 大多数の人間はこう思っているさ、”幸せになりたい”ってな。そして”幸せになる為のプログラム”というのが社会って形で出来上がっている。勉強して、働いて、そして得たお金を還元しつつ自分の幸せの為に消費する。漠然とした日常を誰もが送っている。そして間違いなく、今までのお前もそうだ。法律で決められた”当たり前の権利で当たり前の日常”、それを深く考える事無く生きてきた。生きているんだ」

「たった一つの道でいい、究めてみろ。一つの道を究めるためには、様々なことを学ぶ必要がある。そして必要だからと学ぶうちに、いつの間にか自分に向いた学び方を覚える。例えそれがどんな道であろうと、その道を究めた人間というのは、他の何をやるにしても自分の得意分野に置き換えて物事の要領を得る。」

まぁ、世の中、勉強して悪い事等一切ない。老いれば老いる程勉学の機会とは廃れ、そして受け入れられなくなってくるものだ。であれば受け入れられる内、貪欲に学ぶ意思がある間に存分に学ぶ事が重要だろう。

「互いに心を許しあって酒を飲み交わすとな、なんとなく相手の気持ちが分かるのさ。
 自分が旨いと思った酒を、相手も旨いと思う。そこから次の気持ちが分かってくる。理屈じゃない、心だ」



 本当は、善性だけの人間が素晴らしいんじゃないです。
 可能性に満ちた人間もまた、素晴らしいんです。
 だから酷い自分を見つけられた人もまた、素晴らしいんですよ。
 善人にも。
 悪人にも。
 暴君にも。
 聖人にも。
 本当は人は、心持ち一つで何にでもなれるんです。
 どんなものにもなれる人は素晴らしい。
 舞台の上で役者は、絢爛なお姫様にも、七つの海を股にかける冒険家にだってなれます