けんとのダイエット講座
心をあふれさせないダイエットが、いちばん痩せるダイエットを始めようとしたとき、多くの人が最初にやってしまうのが「100点満点を目指す」ことです。「10キロ痩せたいから、1日1200kcalにしよう!」「せっかくだから運動も毎日1時間やろう」「甘いものも完全にすべてやめよう」「毎日5時に起きて朝活!」やる気があるからこそ、最初から全力で設計する。この気持ちはすごくよく分かります。でも、ダイエットが続かない人の多くは、この『最初から100点』を目指したことが原因でつまずいています。今までほとんど運動をしてこなかった人が、急に毎日1時間歩いたり走ったりすれば、当然体には負担がかかります。筋肉痛だけで済めばまだいいですが、関節を痛めたり、疲労が抜けず体調を崩したりすることもあります。そこに加えて、食事量やカロリーも一気に削れば、体はさらにストレスを感じます。体にとっては「今までの生活」と「新しい生活」の差が大きすぎる。この差が大きいほど、反動も大きくなります。ダイエットで本当に大事なのは、日常を一気に変えることではありません。日常を少しずつ、確実に変えていくことです。分かりやすい例として、コップの水を想像してみてください。コップに水が9割入っている状態を考えます。この状態で、少し揺れたり、何かトラブルが起きたらどうなるでしょうか。すぐに水はあふれてしまいます。これが、100点満点を目指しているダイエットの状態です。カロリーもギリギリ、運動も限界、気持ちも常に緊張状態。日常生活ですでにいっぱいいっぱいなのに、そこへ仕事の忙しさや人間関係、体調不良といったイレギュラーが起きると、一気に崩れてしまいます。一方で、コップに水が5割から6割くらいしか入っていなかったらどうでしょう?少しくらい揺れても、水があふれることはありません。多少余裕があるから、トラブルが起きても持ちこたえられる。ダイエットも同じです。心も体も「常に余白がある状態」をつくることが、継続のカギになるんです。だからこそ、目指してほしいのは100点ではなく、60点です。毎日60点を淡々と取り続けること。たとえば、・今まで運動ゼロだった人なら、いきなり毎日走るのではなく、まずは10分の筋トレだけ・毎日完璧な食事管理をするのではなく、「間食を1つ減らす」だけ・カロリー計算が負担なら、まずは飲み物を無糖にするだけこのくらいで十分です。60点というのは、「楽すぎる」わけでも「きつすぎる」わけでもありません。ちょっと意識すればできる、でも無理はしない。このラインを見つけることが、ダイエットではとても重要です。もちろん、毎日が60点である必要はありません。調子がいい日は80点の日があってもいい。逆に、疲れている日は20点の日があってもいい。大切なのは、点数が低い日があっても「やめない」ことです。100点を目指している人は、20点の日を「失敗」と感じます。でも60点を目指している人は、20点の日を「そういう日もある」と受け流せます。この差が、続く人と続かない人の差です。ダイエットは短距離走ではなく、生活そのものを少しずつ作り替えていく長距離走です。心も体もいっぱいいっぱいの状態で走り続けることはできません。心をあふれさせない。体を追い込みすぎない。そのために、毎日60点を目指す。完璧じゃなくていい。むしろ、完璧を目指さないほうが、最後までたどり着けます。淡々と続けられる生活を、少しずつ構築していく。それこそが、ダイエットの本質です。
6 days ago | [YT] | 191
けんとのダイエット講座
心をあふれさせないダイエットが、いちばん痩せる
ダイエットを始めようとしたとき、多くの人が最初にやってしまうのが「100点満点を目指す」ことです。
「10キロ痩せたいから、1日1200kcalにしよう!」
「せっかくだから運動も毎日1時間やろう」
「甘いものも完全にすべてやめよう」
「毎日5時に起きて朝活!」
やる気があるからこそ、最初から全力で設計する。
この気持ちはすごくよく分かります。
でも、ダイエットが続かない人の多くは、この『最初から100点』を目指したことが原因でつまずいています。
今までほとんど運動をしてこなかった人が、急に毎日1時間歩いたり走ったりすれば、当然体には負担がかかります。
筋肉痛だけで済めばまだいいですが、関節を痛めたり、疲労が抜けず体調を崩したりすることもあります。
そこに加えて、食事量やカロリーも一気に削れば、体はさらにストレスを感じます。
体にとっては「今までの生活」と「新しい生活」の差が大きすぎる。
この差が大きいほど、反動も大きくなります。
ダイエットで本当に大事なのは、日常を一気に変えることではありません。
日常を少しずつ、確実に変えていくことです。
分かりやすい例として、コップの水を想像してみてください。
コップに水が9割入っている状態を考えます。
この状態で、少し揺れたり、何かトラブルが起きたらどうなるでしょうか。
すぐに水はあふれてしまいます。
これが、100点満点を目指しているダイエットの状態です。
カロリーもギリギリ、運動も限界、気持ちも常に緊張状態。
日常生活ですでにいっぱいいっぱいなのに、そこへ仕事の忙しさや人間関係、体調不良といったイレギュラーが起きると、一気に崩れてしまいます。
一方で、コップに水が5割から6割くらいしか入っていなかったらどうでしょう?
少しくらい揺れても、水があふれることはありません。
多少余裕があるから、トラブルが起きても持ちこたえられる。
ダイエットも同じです。
心も体も「常に余白がある状態」をつくることが、継続のカギになるんです。
だからこそ、目指してほしいのは100点ではなく、60点です。
毎日60点を淡々と取り続けること。
たとえば、
・今まで運動ゼロだった人なら、いきなり毎日走るのではなく、まずは10分の筋トレだけ
・毎日完璧な食事管理をするのではなく、「間食を1つ減らす」だけ
・カロリー計算が負担なら、まずは飲み物を無糖にするだけ
このくらいで十分です。
60点というのは、「楽すぎる」わけでも「きつすぎる」わけでもありません。
ちょっと意識すればできる、でも無理はしない。
このラインを見つけることが、ダイエットではとても重要です。
もちろん、毎日が60点である必要はありません。
調子がいい日は80点の日があってもいい。
逆に、疲れている日は20点の日があってもいい。
大切なのは、点数が低い日があっても「やめない」ことです。
100点を目指している人は、20点の日を「失敗」と感じます。
でも60点を目指している人は、20点の日を「そういう日もある」と受け流せます。
この差が、続く人と続かない人の差です。
ダイエットは短距離走ではなく、生活そのものを少しずつ作り替えていく長距離走です。
心も体もいっぱいいっぱいの状態で走り続けることはできません。
心をあふれさせない。
体を追い込みすぎない。
そのために、毎日60点を目指す。
完璧じゃなくていい。
むしろ、完璧を目指さないほうが、最後までたどり着けます。
淡々と続けられる生活を、少しずつ構築していく。
それこそが、ダイエットの本質です。
6 days ago | [YT] | 191