泉チャン プチ法話

今年最後の講演を終え、長い旅路の一区切りを迎えました。
これから7時10分の便で北の大地・北海道へ帰ります。
帰って待っているのは、お付き合いのある寺院のお会式。
そして、いよいよ荒行へと向かう準備が始まります。
いや――もう始めなければ、と心のどこかで焦りを感じています。

一年を振り返ると、十数回にわたる講演の中で、
私ははっきりと感じたことがあります。
「人は人を変えられない。」
なぜなら、人は他人に変えられることを望まないからです。
けれど…人は“変わりたい”と願う時がある。
その瞬間に寄り添い、そっと背中を押す言葉を
私たちは贈ることができるのだと思います。

昨日の講題「教員へのエール」のあと、
一人の熱い想いを持つ女性教員が、
涙をこぼしながら楽屋を訪ねてくれました。
「私の信じてきた道は間違っていなかったと確信できました」
その言葉に、救われたのはむしろ私の方でした。

「こころ豊かな世界をつくる」――
それは、終わりのない道です。
慈悲はひとりでは届かない。
人から人へ、心から心へと渡されていく。
私はその橋渡しという尊い役目を、
今日も生かされて担っていることを有り難く思います。

飛行機の中では、ただ静かに目を閉じよう。
雲の上で、喧騒から少し離れて、
慈しみの心を自分にも向ける小さな休息をとりながら。

皆さま
いつもありがとうございます😊

1 month ago | [YT] | 123