枡太の朗読空間(ますた)
【謹賀新年】旧年中は格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます。今年は辰年。ということで、以前の朗読になりますが芥川龍之介「竜」をお届けいたします。宇治拾遺物語から題材を採った本作の主人公は、自分の鼻をからかう周囲の人間に一杯くわせようと「三月三日、この池より竜昇らんずるなり」という"嘘"の立て札を猿沢の池のほとりに立てた「鼻蔵」得印法師。しかしこの嘘が「バズって」しまい、大勢の人々が三月三日に猿沢池に集ってきてしまう…嘘に踊らされる人間の心境が、作者の鋭い観察眼によって克明に表現されている本作、SNS全盛の現代にも、相通ずるものがあります。ぜひお楽しみください。また、『現代語訳 徒然草』の第三回(最終回)につきましては全243段の収録を終え、編集段階に入っております。一月上旬~中旬に公開を予定しておりますので、どうぞ今しばらくお待ちください。今後も皆様のご期待に応えるべく、精進してまいります。本年も『枡太の朗読空間』を何卒よろしくお願い申し上げます。
1 year ago | [YT] | 20
枡太の朗読空間(ますた)
【謹賀新年】
旧年中は格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます。
今年は辰年。
ということで、以前の朗読になりますが
芥川龍之介「竜」をお届けいたします。
宇治拾遺物語から題材を採った本作の主人公は、
自分の鼻をからかう周囲の人間に一杯くわせようと
「三月三日、この池より竜昇らんずるなり」という"嘘"の立て札を猿沢の池のほとりに立てた「鼻蔵」得印法師。
しかしこの嘘が「バズって」しまい、大勢の人々が三月三日に猿沢池に集ってきてしまう…
嘘に踊らされる人間の心境が、作者の鋭い観察眼によって克明に表現されている本作、SNS全盛の現代にも、相通ずるものがあります。ぜひお楽しみください。
また、『現代語訳 徒然草』の第三回(最終回)につきましては全243段の収録を終え、編集段階に入っております。
一月上旬~中旬に公開を予定しておりますので、どうぞ今しばらくお待ちください。
今後も皆様のご期待に応えるべく、精進してまいります。
本年も『枡太の朗読空間』を何卒よろしくお願い申し上げます。
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