ゴンタケ台湾Channel【台湾を学び、日本を知る】

9月7日、台湾南部・高雄の「戦争と和平記念公園」にて「終戦八十年記念 第二次世界大戦台湾戦没者慰霊平和祈念式典」(高雄市關懷台籍老兵文化協會主催)が執り行われ、出席させていただきました。

式典には台湾出身元日本兵ら4名やご遺族も参列され、台湾出身者を代表して、戦時中、従軍看護婦に志願して上海の陸軍病院で勤務された廖淑霞さんがご挨拶されました。

廖さんは戦後80年が経った今、台湾出身元日本兵の戦争の記憶が風化し、戦後に日本人としての補償が受けられていないことへの不条理を示しつつ「別にお金が欲しいわけでも、日本政府に謝罪を求めているわけでもない。ただ、同じく日本人として戦火をくぐり抜けてきた者として、平等に扱っていただきたいだけです。国籍の違いゆえに、それが叶わないというのであれば、せめて忘れないでいただきたい」「記憶され、語り継がれることが私たちにとっての一番の慰めであり、逝去された戦友たちへの最大の弔いとなると信じます」と日本語で語りました。
また「戦争は過ぎたことだから許してあげてもいいです。だけど本当のことを曲げないで若い世代に伝えてください」と参列者に呼び掛けました。

先の大戦では20万名を超す台湾出身者が日本の軍人・軍属となり、内3万名以上が戦没されました。
台湾出身元日本兵の皆様は我々日本人にとっても大切な先輩です。先輩方の思いや声に向き合いながら、歴史を学び、記憶していくことが今できる唯一の慰霊であり、二度と戦争を繰り返さないという決意につながると改めて強く思いました。

3 months ago (edited) | [YT] | 81