朗読アリア

一ノ関は、東市正の奥方の懐妊を喜びつつ、国目付への訴訟を企てる奥山大学の動きを警戒する。兵部は、大学と会おうとしない原田甲斐の判断を支持し、大学が訴訟を起こすよう仕向ける。また、寺池と涌谷の領地争いが再燃したため、甲斐への穏便な沙汰を急ぐ。

一方、甲斐は青葉城で国老・柴田外記らと評定に臨む。議題は、一ノ関兵部宗勝が関わる「伊東氏再興」と「長沼玄叔処罰」の件。甲斐は、伊東氏再興について、一ノ関の意図を察し采女の復帰を論外とし、法と前例を盾に外記の追及を退ける。また、長沼玄叔の死罪も黙認し、一ノ関の画策を阻止することに成功する。

この緊迫した評定は、甲斐が藩内の権力闘争において、その向背を明らかにすることを迫られる局面となった。

3 weeks ago | [YT] | 11