師岡泥之介

『強い!日拳 日本拳法を学ぶ
乱取りで身に付く!突き蹴り、投技、関節技』
BABジャパン  著者 土肥豊

14頁から15頁

(略)
「自由組み手の出現は、今までの拳の技法を一変させた。
これに対して、形稽古一辺倒の者たちは、技形を崩すものであると批判した。しかし、それは的を射てはいなかった。彼らが『崩』と見たのは『変』であったからである。
(略)
この防具着装による稽古法に「乱稽古」という名称を付けた。その由来は、「孫子」の第五「勢篇」にある『紛紛紜紜、闘乱するも乱るべからず、渾渾沌沌、形円くして敗るべからず』の意によるものである。一見すると乱れのようであるが、乱れではない。相手への変化であり、戦況への自由自在な適応である。」

流石は土肥先生。慧眼です。
当に中国武術にも当てはまる名言だと思います。

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