行列のできるCFO 公認会計士いのちゃん先生

【赤字でも融資してもらう秘策】

日本では、約7割の企業が赤字とされていますが、それでも倒産せずに存続しているケースが多くあります。

そこで、今回は赤字でも融資を受けられる会社の特徴について解説します。



【「赤字=融資不可」ではない】

融資では「返済能力があるか」を重視します。

具体的には、減価償却費を含めた「実質的なキャッシュ(消却前利益)」から借入返済額を差し引いてプラスかどうかを見ます。



【赤字でも融資を受けられる会社の特徴】

■先行投資型の赤字

銀行は設備や人材への投資など、将来性のある赤字には理解を示すため、計画を明確に示すことで融資の可能性は十分にあります。



■一過性の赤字

役員退職金の支払いや、災害による特別損失など、毎年発生するものではない支出であれば、翌年の回復が見込まれるため、融資への悪影響は少ないと言えます。



■戦略的な赤字

節税のために、決算賞与や福利厚生(共済・保険など)で利益を圧縮し赤字となる企業も多いですが、これらは従業員のモチベーション向上や将来の資産形成を目的とする正当な支出であれば問題視されません。

ただし、マイニングやドローンなど実態のない節税商品は評価を大きく下げるため避けるべきです。



【赤字でも融資を受けるためには】

赤字でも融資を受けるには、「なぜ赤字なのか」「返済に支障がない理由」を金融機関に明確に説明することが重要です。

決算書だけでなく補足資料や将来のキャッシュ予測も紙で提出し、含み益や解約返戻金などの資産も伝えることをおすすめします。

経営改善計画を示し、数字で黒字化の見通しを立てることが評価につながります。



【まとめ】

赤字だから融資が受けられないのではありません。

戦略的な赤字や節税をしている場合でも、金融機関に文書で丁寧に説明し、資金繰り表や改善計画を示せば評価は大きく変わります。

詳しい解説は↓
https://youtu.be/C-vy-ka2t38

1 week ago | [YT] | 1