ブルアカ反応集【ヒナ吸い愛好家】

ゲームにて生徒と同じ名前の推しキャラと結婚出来ないと知り「〇〇と結婚したかった…」と言ったクソボケ先生の末路

1 month ago | [YT] | 191



@DilRide

アルの場合  『その名前は使用できません』  というログが全ての始まりだった。  別に何か理由があった訳じゃない、少しばかりの気分転換程度。  仕事を終えた私が釘向けになっていたのは所謂ギャルゲーという恋愛シュミレーション。 「何で使えないんだ……」  体験版の出来の良さに惹かれてまた衝動で買ってしまった訳だが。  何故だかは知らない、しかしこのゲームはある一部の生徒に由来する名前が使用できない。 (意味がないな、それだと)  先生と生徒の恋など禁忌。  魅力的な生徒は沢山いる、だからと私が良からぬ目を向けては行けない。  しかし逆もまた然り、欲望を完全に我慢するのもそれまた至難の業だ。 「……妄想だけでもやりたかったのに」  だからこその最適解がこれだった。  過ちを犯さず欲を満たせる唯一の方法。  やるせなく目を瞑った私の記憶には太陽すらも負かす笑顔と秀麗な赤髪。    彼女は見栄を張り続ける、しかしそれは大切な部下達を守るための優しい嘘。  常に他人を思って動け、アウトローになりきれない深い慈しみを持つ存在。  陸八魔アル、無意識に私は彼女への想いが止まらぬ所まで来ていたらしい。 「アル……結婚したかったな」  カタッ__。 「ん?」  つい、無意識に漏れてしまった言葉。  絶対に聞かれてはならぬ台詞はシャーレの空間へと消えていく……そのはずだった。  後方から鳴り響いた落下音はいつもの平穏を静かに打ち破る。 「えっ?」 「なっ……なっ……」  瞬間、終わった音色が盛大に鳴り響く。  目の前に映るはスマホを落として完全に動揺に包まれているアウトローの少女。  相手の顔が赤面していく度に、私の顔は青白く染まっている感覚が襲いかかる。 「ア……アル!?」 「な……なんですってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!?」  もはや十八番の叫び声。  変わらずの白目を向けたアルは絶叫と共に盛大に慌てふためく。 「待っアル違っ!? これは別に!?」 「どどどどどどういうことぉ!? 先生が私とって……やっぱどういことぉぉぉ!?」 「ちょ落ち着いてアル!?」    喧しさしか存在しない言葉の投げ合い。  冷静さの欠片のない押し問答は続くがやがては息切れと共に終わりを告げる。  同じソファーに座った私達は明かした事情を前にどちらも顔を見ることが出来ずにいた。 「ご、ごめんなさい先生……取り乱してしまって……ちょっとした相談でここに来たつもりだったのだけど」 「いや私が悪かった……全く配慮せずにこういうことをやっていたせいで」  地獄すらも生温い気まずさ。  彼女は優しい、だから今回の失言の件も水に流してくれるだろう。  しかしそれでも……余りにも恥ずかしく、そして取り返しの付かないことに私は頭を抱えた。 「えっと冗談だから! 別にそんな生徒に恋愛感情抱いてるとかあるまじき思いなんて微塵も! ゲームの中の冗談ってだけで!」  取り繕ってももう遅いのは分かってる。  だが、余計に私は事態を悪化させた。 「いや、微塵もって別にアルに魅力がないわけじゃッ! だぁぁぁぁぁぁぁもう!?」  否定をしてもそれはまたアルを傷つけるような発言になってしまう。  何を言い訳しても全部が悪手となる状況に私はアルがどんな顔をしてるのか怖くて見れなかった。 「……」  沈黙は、永遠のように長く続く。 「アル……?」  流石に耐えきれず恐る恐る横を見ると、アルは俯いたまま指先でソファの端をいじっている。  全部は見えないが彼女の耳は赤く染まり、いつもの元気さは鳴りを潜めていく。 「色気がないってずっと思ってたわ」  不意打ちで紡がれたのは予想外の自虐の言葉。 「えっ?」 「いつも見栄張って失敗して……情けない姿を何度も晒して。それでも先生はずっと優しく励ましてくれたわ。でも……貴方の優しさに男としての思いなんてないとも思ってた」  ポツリポツリと言葉が漏れる。  僅かに顔を上げたアルは諦めと、そして喜びという相反する感情が混ざり合っていた。  見栄を張り続ける愛しい少女の独白に、私もつい耳を惹かれてしまう。 「……だから」  アルは小さく息を吸い、か細い声で続けた。 「ゲームの中だけでも先生が私を、そういう目で見てくれていたのだと思うと……嬉しかったの。馬鹿みたいでしょう?」 「ア、アル……」  無理に作った笑顔。  けれどその目は、泣きそうに揺れていた。 「でもこれは私の……ほんの小さな独りよがり。先生に迷惑はかけられないわ。今日は相談だけのつもりだったし……もう帰るわね」  そう言って立ち上がる。  ソファから離れようとするその背中はいつものアウトローではなく、ただの一人の少女。  たまらず、私の胸の奥が熱くなった。 「待って、アルッ!」  本能が私に告げた。  ここで見逃せば取り返しがつかないと、気づけば私は遠慮も羞恥も全部投げ捨てていた。 「違う、ゲームの中だけなんなじゃない! 本当に……俺は……」  言葉が喉で詰まる。  けれど、先生という盾で逃げたら一生後悔するというそんな予感がした。 「俺は、アルが好きなんだ!」  はっきり、誤魔化しも偽りもない言葉。  その瞬間、アルの赤い髪がふわりと揺れ、彼女は驚いたようにこちらを振り向いた。 「ふぇ?」  瞳が大きく開かれ、微かに震える。 「ゲームで名前を使ったのも……惹かれてる自分を誤魔化したかっただけで。アルが優しくて、強くて、部下を思って……何度失敗しても立ち上がろうとする姿が……俺は好きでたまらないんだ」  沈黙の中でアルは静かに片手を胸元に添えた。  その指先は微かに震えている。 「先生、それ……本気で言っているの!?」 「本気じゃなかったらこんな言葉、言えない」  視線を逸らさずにただ彼女だけを見つめる。 「む、無理しなくていいのよ先生! 私なんかに気を使ってそこまで……」 「“なんか”じゃない」  即答すると、アルの肩が跳ねる。  その頬は熱を含んでわずかに紅を帯びていた。 「アルは……俺にとって特別だよ。絶対に」 「……っ……ば……っ」  珍しく言葉が続かない。  見栄を張る余裕もない。  そんな彼女の姿が胸の奥を甘く掴んだ。  やがて、アルはゆっくりと私の隣に座り直すと乙女の顔を私へと覗かせる。 「……先生」 「うん」  赤い瞳が躊躇いながらもこちらを見る。 「もし……もしもよ? 私もその……本当に貴方を特別だと思っていたとしても」 「うん」 「その気持ち、笑わない?」 「笑うわけがない。笑ってたまるか」  迷いなく言うと、アルは小さく息を吸って。 「やっぱり……ずるい人ね。先生って」  そう呟いてふわりと微笑んだ。  浮かべる笑顔は太陽どころか、画面の中のどんなヒロインより眩しい。  余りにも不格好な相思相愛の確認、しかし確かな幸福の静寂がこの場を包み始めていた。

1 month ago | 59  

@KouKouof

やはりヒナの笑顔からでしか得られない栄養がある

1 month ago | 3  

@ヤシノ木トラネロToraneroYashinok

(ミサキSS) 業務も煮詰まって。これは必要な休憩だとかなんとか、御大層な言い訳で始まったビデオゲーム。 一時間が経つ頃、大きなため息が聞こえてきた。 「…人生ゲーム?」  傍らに置いてあったケースから読み取れる情報は、セカンドライフを満喫するゲームらしい。 「人生シミュレーションゲームね、正しくは」 そんな細やか修正を聞き流しながら問いかける。 「…そんなのに一喜一憂するの?」 あはは、と苦笑いを浮かべながら肯定が返ってきた。 「まあね。自分で操作するっていうか、育ててるキャラだからね。愛着もわくもんだよ」 「…そういうものなの?ため息までつくなんて、よっぽどだね」 あ~、とばつが悪そうに眼を逸らされた。 「…なに?やましいことでもあった?」 「いや、ゲーム内でキャラの結婚ができなかったものでね」 結婚、それは重大イベントだろう。たぶん。 察するに先生、のキャラクター、からのプロポーズを断った誰かがいるということか。 「…まあ、ずいぶんお高く留まったキャラクターだったんだね」 「うん、まあ、その、美咲(みさき)っていうんだけどね。そのキャラクター」 …なんて偶然。いや、不幸なアクシデントというべきか。自分と同じ名前とは。 なんともいえないモヤモヤが胸の中で渦巻いている。 自分と同じ名前のキャラクターにプロポーズしたことに嬉しいと感じているのか、そして自分自身ではないという事実に悔しさのようなもの感じているのか。 ハッキリしない胸中のまま、口を開いた。 「…それって、私のことを意識して?」 口にしてから後悔しかける私を置き去りにする返答が聞こえてきた。 「まあ、正直意識した。放っておけない感じとかね」 なんとまあ。大胆な。 「…それって、私のこと好きってこと?」 「うん。ミサキのことは好きだよ」 こういうことを裏表なく言えるのは才能だろう。 朴念仁なのも才能なのだろうか 「…ちょっと手、出して。そっちじゃなくて左手」 左手の包帯をほどき、先生の手に巻き付ける。 手首から掌へ伝って、そして薬指に。 「え、これって…?」 「…そういうことだから。朴念仁」

1 month ago | 6  

@mumeinosisai-i5d

先生「セイアと結婚したい・・・」 セイア「未来最高!未来最高!」 先生「推しキャラがセイアであって君のことじゃ・・・」 セイア「未来最悪!未来最悪!」

1 month ago | 17  

@Sukajan-Niki

【スバルの場合 1/2】 「──『不純異性交遊の禁止』?」 ──アリウス分校、校舎前。 まだまだ荒んだ様子の残ったこの場所に、大きく張り出された一枚の紙……それに群がるように集まった、大勢のアリウス生。 その中の一人であった私──梯スバルは、その中の目についた一文を、思わず声に出して読んでいた。 つい先日……紆余曲折あって、アリウススクワッドが『臨時生徒会』、私たちニコメディアトゥループが『風紀委員会』としての役割をそれぞれ担うことになったことは記憶に新しい。 そして今日、早速動き出したスクワッドは件の紙を張り出したのだ。 その内容とは──ズバリ、『新しい校則』。 『アリウス流』のやり方を、できるだけ早く『新しい』やり方に──そういう目的で作成されたこの紙に書かれた内容は、例え真似事であっても『風紀委員会』を担う私たちにとって、一刻も早く内容を把握しなければならないものであった、というわけだ。 「──ははっ」 一通り目を通した後、思わず私は小さく笑っていた……いや、笑うしかなかった。 『不純異性交遊』……不純だとか純粋だとか、そういう話ではないだろう。 今のアリウスにそれだけの余裕があると、本当に思っているのだろうか? そもそも、誰が好き好んでアリウスの生徒を恋人にするだろうか。 外の世界から、私たちがどう見えているのか……そんなこと、私たちは嫌というほど知っている。 それ故に、恐怖を抱くのならならまだしも……恋だの愛だの、そんな甘いものを私たちに向けるなんて、まずあり得ない。 「──まぁ、形だけでも、というわけですかね。 納得はいきませんが、理解はしました……今は、それで十分でしょう。」 誰に聞かせるでもなく呟いた後、私は踵を返して歩みを進める。 確か、明日はシャーレの当番だったはずだ……早めに休息を取り、備えておくべきだろう。 そう考え、私は少し足早にその場を離れた。 ──まさか、自分がこの『新しい校則』に振り回されることになるとは知らずに。

1 month ago | 9  

@ミカの王子様

今日は当番の日と言うことに加えて新生アリウス学園の誕生となぜか私の学園内の待遇が改善したこともあり私の機嫌はよかった。 「先生おはよう!」 「ミカと結婚したかったけど無理だよな…」 「私は先生と結婚したい!もし生徒だから無理ってことなら1年待てばいいじゃんね」 「ミカ…ここでの『ミカ』はガルパンのミカなんだ…」 「そうなんだ…私じゃないの…現実の女性には興味がないんだね…」 「現実の女性にも興味はあるしガルパンのミカも高校生で私より6歳年下だし希望はあるよ」 「本当!?じゃあ私頑張って先生に手を出させるから!!」 卒業から4年後にアリウス学園の先生になって再会したミカの大人の色気に耐えきれず手を出してしまい結婚のはまた別の話である。※先生が聖園ってかっこいいと感じたため婿入りした。

1 month ago | 2  

@グリフィス-m9z

カッコカリなのかスティグマなのか

1 month ago | 4  

@hiyooshi-_hinasuki

うわぁぁぁぁああん!素敵な概念です!後で書きますね…えへへ…ヒナSSです....

1 month ago | 9  

@otouhu.daisuki

全部良い…

1 month ago | 1  

@シャウトモンX4

生徒と同じ名前のキャラか…同じ声なら何人かいるんだが

1 month ago | 4  

@和菓子-p1l

スバルの場合(1/3) いつしかシャーレの当番の日を密かに楽しみにしている自分がいた。先生におつかいを頼まれ、戻ってきた時に先生の独り言を聞いてしまった。 「マイアと結婚したい人生だった。」 衝撃を受け止めた後、しばらくの間思考が停止した。 スバル(先生が、マイアのことを……!?) なぜ、こんな気持ちになるのだろう。一人の男性である先生が誰を好きになろうと先生の自由だ。それなのに、心にぽっかりと穴が空いたような、喪失感や悲壮感のような得体の知れない感情が胸の中を渦巻いていた。そのような気持ちになるのは初めてだった。 ──こんな気持ち……知りたくなかった。 平静を装い、戻って来たことを先生に報告する。 スバル「先生、ただいま戻りました。」 「おかえり。おつかいありがとね。」 スバル「ここに置いておきますね。」 スバルが買い物袋を机の上に置く。スバルの顔色や声がなんだか元気がないように感じた。 「スバル。なんか元気なさそうだけど大丈夫?」 スバル「えっ……?そう見えますか?」 「どこか体調悪かったりする?無理させてたらごめんね。」 スバル「いえ、そういうわけではないのですが……。」 他者から見ても分かるくらいに自分は動揺しているらしい。そんな自分に優しさを向けてくれる先生は他に想い人がいるのだと思うと、心の中に正体不明のモヤモヤが積もっていく。先生は心配そうにスバルに尋ねる。 「言いにくいこととかあるかもしれないけど遠慮なく言ってね。」 スバル「……!」 まるで心の中を見透かされているかのような先生の発言に驚いたが、同時に決心がついた。

1 month ago | 5  

@可愛いヘリオス

先生「キャラというより、生徒と同じ声の キャラが多いような?💦

1 month ago (edited) | 4  

@しろごま-u6u

カエデの場合 最近リリースされたソシャゲが早々に100万ダウンロードされた そんなネット記事を見つけたのが始まりだった 休憩の合間に試しに入れてみたそのアプリが、ここまで神ゲーであるとは予想もしていなかった そのゲームの触れ込みは「貴方だけの推しと出会いから来世まで」とのもので、キャラクター1人1人の作り込みが凄い そうした事をが出会った人全員と出来るのだ その中でも最推しの子の為、今日も周回を繰り返していた…のだが "…あれ、クリアしちゃった……" 普通であればまずお付き合いを始めるイベントが発生する そのはずが、どう頑張っても告白イベントが発生しなかった それどころ外国へ飛び立って永遠の別れになってしまうなど、どちらかと言うとバットエンド スマホを机に放って、ため息をついた "はぁ…楓と結婚したかったな……" 思わず、そう嘆いた 「〜♪」 私は右手にムシクイーンのカードを詰めたケースを持ってシャーレに向かっていた 今日は先生と遊ぶ約束をしていて、昨日の夜からワクワクしてよく眠れなかった 「今日はどのデッキを使おうかな〜」 頭の上でプカプカと浮かんでは消える妄想 ムシクイーンに限ったものだけでなく、その後の晩御飯とか、お泊まりとか 今日は楽しい事が沢山ありそうだ そうしている内にシャーレに到着した 「…っと、私、変な所ないよね…?」 髪や服の些細な乱れを整えて、扉を開けようとした時だった "ーーなのかよ" 「あれ、先生誰かと話してるのかな…?」 中から先生の声が聞こえる 誰かが中にいるのだろうか だからと邪魔をしないように、そっと戸を開けた "カエデ(楓)と結婚したかったな" ガチャ "ん?あ、いらっしゃい。よく来たね、カエデ" 「……」 "カエデ…?" 「…あっ///お、おはよせんせ!///」 今のは聞き間違いか空耳か いや、ハッキリ先生は言ったはず 言った…よね? "どうしたのカエデ、顔が赤いよ" 「ひゃっ!?///」 先生の手のひらが頬に重なる 先生は感じ取った顔の熱さに心配そうな目で見つめる 恥ずかしさに顔をそらそうとしても、それはもう不可能だ ガッチリと顔をホールドされた私は、うるさい音で心配の声も聞こえない 心臓がずっとずっと早かった 「ななな、なんでもないから!大丈夫だよ先生!」 "そう…ならいいんだけど" ようやく離れた先生 私は大きく息を吸い込む 「そんなことよりさ、ムシクイーンやろうよ」 "うん、もちろん!この日の為に練習してきたからね!" そう言ってデッキを取り出してきた先生と机を挟んで向かい合う カードを引いて、勝負が始まる "じゃあ最初は…" 先生がカードを広げる手を見た 先生の指は綺麗で細くて、薬指には指輪の姿も跡もない そういえば、先生には恋人だとかお嫁さんだとか、そういう話を聞いたことが無い なんでだろう その疑問が浮かぶ "次はカエデの番だね" 「…あ、うん。じゃあ私は…」 ずっと先生は私達"生徒"にはそういう目で見てくれないのだと思っていた だから私は大人の女性になろうと目指していた そうしたら先生は私に振り向いてくれると思ったから "うっ…なかなかに強いな。でも、これなら!" 先生は私と結婚したいと言ってくれた つまり先生は私の事を、大人の女性として認めてくれたのだろうか 嬉しい 胸の奥がむずむずして、暖かかった

3 weeks ago | 0  

@弥生皐月-f8x

ミヤコの場合 ミヤコ『さよなら...元気でね...』 主人公『そんな....行かないでくれ!!!』 ミヤコ『さようなら...』 主人公『ミヤコーーーーーー!!!』 TheEND 先生「そんな...2人はあんなに幸せそうにしてたのに...」 先生「ミヤコと...結婚できないなんて...こんなの...あんまりだよ!!」 私は、最近発売されたというサウンドノベルゲームをプレイしていた。 その結末は...主人公とヒロインはあんなに幸せそうに愛し合っていたのに...2人は離れ離れになってしまうというなんとも悲しい結末だった。 先生「ゲームとはいえ...こんな悲しい結末...ないよ...」 一方その頃 ミヤコ「さて...今日もシャワーを借りましょうか...ん?」 先生「グスッ...グスッ...」 ミヤコ「あれは...先生?泣いているようですが...何かあったのでしょうか...」 先生「はぁ...ミヤコと結婚したかったな...」 ミヤコ「先生!?わ...私と...結婚...!?」 先生「ミヤコと結婚したら...絶対もっと幸せになれるのにな...」 ミヤコ「なるほど...先生はそこまで私との将来を真剣に考えていたのですね...であれば...」 ミヤコ「私もそれに応えないといけませんね♡」 ガチャ ミヤコ「おはようございます先生。当番にやって来ました。」 先生「ん...あ、おはようミヤコ!」 ギュッ 先生に抱きつくミヤコ 先生「え?あ...あの?ミヤコさん?どうしたの急に...」 ミヤコ「ふふ♡大丈夫ですよ先生。私は先生からの好意を無碍にしたりしません♡」 ミヤコ「なぜなら、私も同じ気持ちですから♡」 先生「え?え?同じ気持ちって...?」 ミヤコ「ウサギは寂しいと〇んでしまうらしいですが、私と先生はウサギではないので、少しづつゆっくりと...幸せな家庭を築きましょう♡」 先生「ちょちょちょ!?ホントにどうしたの?」 ミヤコ「はい♡先生が私と結婚したかったと聞きましたので...こうして先生に、私はいつでも問題ないとアプローチしているのですよ?」 先生「え...あ...も...もしかしてさっきの...聞いてたの?」 ミヤコ「はい♡しっかりと、この耳で聞きました♡」 先生「えっと...あれ...ゲームのキャラの話なんだけど...」 ミヤコ「はい...?ゲームのキャラ?」 私は、さっきまでの発言の真意をミヤコに説明した。 ミヤコ「なるほど、つまり...そのゲームのキャラが私と同じ名前で...そのゲームのあまりにも悲しい結末に、ついつい叫んでしまっていたと...」 先生「う...うん。勘違いさせちゃってごめんね...」 それから、しばらくの間、ミヤコはずっと黙ったままだった。 まぁ、自分と結婚できなくて悲しんでると勘違いさせてしまったのだから、相当恥ずかしい思いをさせてしまったんだろうな... そして、おたがいに気まずい空気が流れる中、ミヤコはついにその沈黙を破った。 ミヤコ「先生。いまから私が幾つか質問をします。正直な気持ちで答えてください。」 先生「は。はい!」 ミヤコ「1つ、先生は私の事(異性として)好きですか?」 先生「う、うん。(生徒として)好きだよ」 ミヤコ「1つ、そのゲームの結末を知って、先生は何を思いましたか?」 先生「え...ええっと...私が結婚するなら、ちゃんと相手と向き合って、幸せにしてあげないとな...ってことかな?」 ミヤコ「1つ、子供は何人欲しいですか?」 先生「えっと...ふ...2人かな?」 ミヤコ「なるほど...分かりました。」 ガバッ 先生を押し倒すミヤコ 先生「ちょっ!?ミヤコさん!?」 ミヤコ「先生の想い、しかと受け取りました♡」 ミヤコ「先生の望みは、私が全て叶えてあげます♡私と2人、幸せな家庭を築きましょうね♡」 先生「え!?ちょっ!?ミヤコさん!?わ、私とミヤコは生徒と先生だよ!?そんな関係になるのは...」 ミヤコ「ふふ♡キヴォトスでは先生と生徒が結婚してはいけないという法はありません♡それに、先生も言いましたよね?」 ミヤコ「自分が結婚するなら、ちゃんと相手と向き合って、幸せにしてあげないと...と」 先生「う...うん。確かに...言ったね。」 ミヤコ「先程、私と先生は相思相愛であることの確認も取れました。ですので、もう何も問題事はないはずです。であれば先生。」 ミヤコ「私と...幸せになりましょう♡」 先生「ミヤコ...それなら、最後にこれだけ聞かせてくれる?」 ミヤコ「先生?なんでしょうか?」 先生「私は、ミヤコのことを勘違いさせて、誑かすようなことをしてしまったけど...」 先生「こんな私でも...ミヤコは本当に受け入れてくれる?」 ミヤコ「もちろんです♡うさぎは嘘をついたりしませんが、私はもう先生だけの子うさぎですので♡」 それから2人は、お互いに愛の証明を激しくぶつけあったのでした。 そして、その出来事から数年の月日がたち、私とミヤコは結婚し、2人の子供を授かり幸せな家庭を築いていた。 妹「ん...ふぁ...おはようパパ...ママ...ふぁぁぁ」 先生「おはよう!まだ眠い?お姉ちゃんはもう起きてるよ?」 姉「ほらほら!もう朝だよ!いつまでも寝ぼけてないで起きてよ!」 妹「うん...お姉ちゃんもおはよう。」 ミヤコ「では。家族が揃ったところで...」 皆「「「「いただきます!」」」」 ミヤコ「先生。少しいいですか?」 先生「ん?どうしたのミヤコ」 ミヤコ「先生は今、幸せですか?」 先生「うん!もちろんだよ!」 先生「思えば、私がミヤコのことを勘違いさせちゃったところからだったけど...それでもミヤコは私のことを受け入れてくれて...こんなに幸せな家庭も築けて...とても幸せだよ!」 姉「んー?パパとママ、何の話してるの?」 ミヤコ「ふふ♡パパとママの馴れ初めの話ですよ。」 姉「えー!何それ!!聞きたい聞きたい!!」 妹「私も...聞きたい。」 ミヤコ「だそうですよ?パパ♡」 先生「あはは...改めて話すの...なんだか恥ずかしいな。」 姉「えー!いいじゃん!聞かせてよー!」 妹「パパとママの出会い...聞きたい。」 先生「うん!じゃあ話すよ!」 それから、私は自分の子供にミヤコとの馴れ初めについて話した。 その話をしながら、私は今とっても幸せなんだなぁと改めて幸せを噛み締めるのだった。

1 month ago | 7  

@シャウトモンX4

クックック…これから夜勤ですので終わったらなにか書きますね…

1 month ago | 9  

@XhjEvnประวิทย์ถนอมสุข

ひなは45%を獲得しました

1 month ago | 4  

@シャウトモンX4

アスナの場合 先生「…やっぱりダメか…そりゃ向こうには旦那がいるしな」 私はとあるゲームをやっていた…そのゲームは人気ラノベが原作となっており、主人公はそのキャラたちと様々な関係になれるのだ…その上、特定のキャラたちとは結婚もできるそうで…魅力的なキャラの中でも私はこの『アスナ』というキャラだ…彼女の優しさの中にしっかりと芯の強さを持っているところが好きなので、是非とも結婚がしたかったのだが…それに、私の好きな子と、名前が同じだし 先生「まー…一応旦那いるもんな…さすがに無理だったかー」 彼女には既に旦那がいる、同じくこのゲームに登場するキャラだ、まぁ原作でも結婚してたし娘までいるんだから出来るようにするのもなんか違うけどさ…私もこの2人のことは好きだし… でもなー 先生「やっぱりアスナみたいな子と結婚してみたいよなー」 アスナ「やっほーご主人様!アスナだよー!って、アスナがどうかした?」 先生「しゅわっと!?…い、いやー今日の当番はアスナだよねーって呟いただけだよ…」 アスナ「そうだよー!じゃあアスナ何すればいい?」 先生「じゃ、じゃあまずお掃除お願いしたいかなー」 アスナ「はーい」 あっぶな…私の好きな子…一之瀬アスナが来た…私みたいな内気なやつにも元気に明るく話しかけてくれて、それでいて素直で優しい……けれど私たちは生徒と先生…いくらキヴォトスとはいえ…そこら辺を甘くしちゃダメだ…私のためにもアスナのためにもならない…それに、アスナにはもっといい人がいるだろうしね…うまくごまかせてよかった と、先生はバレていないと思っていたようだったが…実際は アスナ「ご主人様、今日もアスナ頑張るね!(…さ、さっきご主人様…アスナと結婚したい…っていってたよね?!)」/// 先生「うん、私も頑張るよー(あーやっべ…めちゃくちゃ可愛い…)」 アスナ「うん!(でも、私いるのにそんなに慌ててる感じじゃないから聞き間違いなのかな…でも…うーん)」モヤモヤ と、先程の発言は全て筒抜けであった ━━━━━━━━━━━━━━━ アスナ「この書類ってどこに置けばいいの?」 先生「あそこの棚の上に置いてくれるかな?台はあそこにあるから」 アスナ「はーい」 アスナが台の上に乗って書類を置こうとしている…あ、あれ?なんか見えそう…いやダメだ なんて考えていたらもう既に終わっていたようで アスナ「終わったよーご主人さ…まっ?」 先生「アスナ!」 アスナが台から足を滑らせた…私は考えるより先にアスナの方へ走り、彼女を受け止めた 先生「アスナ!大丈夫?!」 アスナ「ご主人様…大丈夫…ありがとう!」ギュウ 先生「アスナが無事で良かった…(柔らかい…そして…いい匂いだ…)」 アスナ「…うん、ありがとう(は〜…ご主人様がっちりしてる…しかもなんかすっごいいい匂いする…)」/// こんなことがありながらも、2人は今日の分の仕事を終わらせることが出来た ━━━━━━━━━━━━━━━ アスナ「おわったねー!」 先生「ありがとう、アスナのおかげだよ」ナデナデ アスナ「えへへー」/// 先生(はー…めちゃくちゃ可愛い…) アスナ「あ、もうお外暗くなっちゃったね…」 先生「そうだね、最近日が沈むのも早いし…なんかお腹すいてきちゃったな…」 アスナ「…じゃあアスナが何か作ってあげる!」 そういうとアスナは慣れた手つきで食材を調理し、温かいご飯を作ってくれた アスナ「じゃーん!どう?ご主人様!」 先生「…はむっ…お、美味しい…!」 アスナ「えへへー、よかったー」 先生「…本当に美味しい…がしゃがしゃ…ぐぁつぐぁつぐぁつ!」 アスナ「もー、がっつきすぎたよー、おかわりもあるからそんなに急がなくていいよ」 先生「ああごめん…いやー、やっぱりアスナみたいな子と結婚したいな…」 アスナ「え?」 場の空気が凍る…そして私は少し遅れて自分の言ったことに気づく… 先生「…ん?…あ、い、いいいやこれは違くて…」 アスナ「…ち、違うの?」/// 先生「え?」 アスナ「ご、ご主人様…アスナと結婚したいの?」/// 先生「…そ、それは」 アスナ「…く、来る時も言ってたよね…アスナと結婚したいって」 先生「え?き、聞かれてた?」 アスナ「…ご、ご主人様もアスナのこと…好きなの?」/// うっ…もうここは腹を括ろう 先生「うん、好きだよ…大好きだ…アスナを他のやつになんて渡したくないよ」 アスナ「…ご主人様…」/// 先生「けど、私は先生だから…君に迷惑をかけちゃいけないって思って…」 アスナ「…じゃあ、アスナが卒業するまで…待っててくれる?」/// 先生「…い、いいの?」 アスナ「…うん!アスナもご主人様のこと大好きだから!」 先生「…アスナ…絶対幸せにするね!」 アスナ「えへへ…うん、ずっと一緒だよ、ご主人様!」 数年後、先生の隣には常にホワイトゴールドの美しい長髪の女性がそばにいたそうな fin

4 weeks ago | 4  

@Brokkoridesu

ワカモの場合 あなた様が私の名前を呼ぶとき、 私は面映ゆい気分になります。 ですが、最近のあなた様は私ではない「ワカモ」を呼んでいます。 先生「ワカモと結婚したかった」 そう仰るあなた様は私を見ていない。 秋の夜、偶然私は聞いてしまった。 誰宛とも知らぬ求愛の言葉。 知らぬ聞かぬ、そういうわけにもいきません。 ワカモ「あなた様は誰がいいのですか?」 聞けば私ではない私の話。 それがどうもむず痒い。 先生は何度も言う。 先生「私はワカモを好いている、だけど結ばれない。絶対に」 一瞬とも言える静寂の中。 悲しみを超え心が熱く痛む、疑いの無い想いは行き場を無くし二の句も告げない。 ワカモ「このワカモ、帰らせていただきます。さようなら、あなた様」 鏡に映る私は無を見せた。 先生は何かを言っている。 何も聞こえはしな… 先生「だからワカモ、どうすれば結婚できるか一緒に考えてくれる?」 ワカモ「ふぇ?!」 ~数分後~ ワカモ「私は何を見ているのでしょう…」 仮想現実の私をあなた様が愛でている。 しかも「自分と結婚するにはどうしたらいい」と聞かれる始末。 先生「あと少しだよワカモ」 ゲーム如きに遅れを取るなんて、そんなの許せません。 ガッ‼ 先生「どうしたのワカモ、突然手を取るなんて」 現実の…私を…私を… ワカモ「私を見てください‼」 誰にも負けないと思っていた。 その想いを眼に込めて先生を見る。 先生「見てるよ、最初からずっと」 ワカモ「ならばこのワカモ‼名を呼ばれるまで、本当の私を呼ばれるまで、この眼であなた様を見続けます‼」 先生「ワカモ」 ワカモ「はい、あなた様」 先生「君を見てもいいかな」 ワカモ「はい、いつまでも」 先生「ワカモ」 ワカモ「はい、あなた様」 先生「隣に居てもいいかな」 ワカモ「はい、どんなときでも」 先生「ワカモ…私を愛してくれますか?」 ワカモ「はい…あなた様」 「このワカモ、あなた様に永久の愛を誓います///」 次にあなた様が私の名前を呼ぶとき、 次に私があなた様の名前を呼ぶとき、 きっとそこには「契り」があると、このワカモは信じています。 全てが始まるその日まで。 完

1 month ago | 5  

@オタクになりたかったヲタク

名前が「黒服」っていうキャラで 「黒服と結婚したかった...」っていうクソボケ先生はいますか?

1 month ago | 2  

@Kazabane

流れがお題と少し違いますが、ゲームと名前が同じ人物ネタでpixivに上げたヴァルキューレのSSです。 (今回のお話はインディーゲーム「未解決事件は終わらせないといけないから」のネタバレが含まれます。めちゃくちゃ面白いので遊んでからの視聴をお勧めします) 私は尾刃カンナ、ヴァルキューレの公安局長だ。 私は炎天下の中、走り回っている。もうどれだけの時間走り回っただろう。しかし、事件の手掛かりが一向に掴めなかった。 「キリノ、一体どこに行ったんだ…」 遡る1週間前、生活安全局から、キリノと連絡が取れなくなったという連絡が来た。 その日、キリノはパトロールに行くと言って、 警察学校を出てから帰ってくる事は無かった。 フブキが連絡を取ったら既読こそつくが返信は来ず、電話に至っては通話をする事すらなかった。 彼女が何も言わずに休みをとったりなどしない。 流石にただ事ではないと思い、公安局も総出で捜査を行う事になった。 私は今日も街の人にキリノについて聞き込み調査をした。 「すみません、捜査にご協力願えますか?ヴァルキューレの生徒が行方不明になりました。名前は中務キリノ、1年生。生活公安局所属です。この辺りにはよくパトロールに来るはずなので、この写真の顔に何か心当たりはありませんか?」 「いやぁ、知らないですね…」 「あの娘、最近見ないなと思ったらそんな事になってるんですか?」 「あぁ、ヴァルキューレの生徒さんの話だったのね。それは知らないわよねぇ、田中さん。」 「そうねぇ、それにしても物騒ねぇこの前は川西さんがスケバンに襲われてたし、才原さんなんて…」 「ヴァ、ヴァルキューレの事なんざ知らねぇよ!」 「警察の人が行方不明だなんて、天変地異の前触れだ!」 「すみません、この子の事はちょっと…、キリノさん、見つかると良いですね」 今日も手掛かりは無かった。 わたしは捜査に使っている会議室に戻ってきた 「コノカ、戻ってきた。」 コノカは不安を感じさせないいつも通りのテンションで話しかけてきた。 「姉御!お疲れっす!進捗はどうっすか?」 「すまない…、今日も無理だった」 「あぁ〜、そうっすか〜」 このやりとりももう何回目だろう? 成果の上がらない日々。掴めない彼女の居場所。 その焦りが私の頭の中を散らかしていく 私の頭は犯人への怒り、終わらない捜査への不安、キリノとの思い出など、様々な感情が頭の中に溢れ出す。 そして、このまま進まなかった場合、たどり着くであろう最悪の景色が眼前に広がった。 「ま、待ってくれ!ダメだ!ダメだ!」 気がつくと会議室の真ん中で吠えていた。 部屋の中が水を打ったように静かになる。 「…すまない。資料をまとめて、また捜査に向かう。」 「待つっす、姉御。」 コノカが引き留めた。 「姉御、今日はもう休むっす」 「…え?」 カンナは驚いた。 「姉御、ここ最近寝てないっしょ?さぁさぁ、ここは私たちに任せて!ホラ、キリノの相棒のフブキもいますし」 「いや、相棒じゃないし…、ていうか、寝たいんだけど…」 「そんな事言って、昼間いっぱいサボったから、大丈夫でしょ?」 「いや、アレは〜、ちょっとベンチでドーナツ食べながら怪しい人を見ていただけだからさ〜」 「と言うわけだから。姉御、ここ数日寝てないっしょ?休まないとわかるはずの事もわからなくなっちゃうっすよ。」 「…すまない」 コノカの好意に甘えて、私は軽くシャワーを浴び、休憩室で仮眠をとる事にした。 心を無にして眠りに着こうとする。 しかし、あの時振り払ったはずの最悪の景色がまた目の前に現れた。今度は鮮明にその景色を映し出す。 私の心臓は早鐘のように鳴り、血の気が引いていく。 「う、うわぁぁぁぁ!」 仮眠用に並べた椅子から慌てて飛び起きた。気づけば、激しく呼吸を行い玉のような汗をかいていた。 ダメだ、眠れない。せめて、気分転換だけでも… そう思い、カバンを探ると先生からもらったゲーム機があった。 1ヶ月ほど前、いい気分転換になると渡されたんだったっけ。 そういえば先生もキリノを探してくれているんだった。後で電話しよう。 そう思いながらゲームの電源を入れた。 すると、「先生からソフトをプレゼントされました。」という通知と共に、ソフト一覧にゲームが追加された。 「行方不明事件は解決しないといけないから」 私は少しの間頭を抱えてしまった。 偶然とはいえ、今の自分の不甲斐なさをゲームにまで揶揄われるとは思わなかった。 そう思いながらも遊んでみる事にした。 3時間後 ゲームをクリアした私は気づけば涙を流していた。 内容は至って簡単だった。 定年退職した警察官がかつて解決できなかった事件を思い出すと言う内容だった。 しかしその記憶は朧気で時系列もバラバラ、どの台詞を誰が言ったかもわからなくなっていた。 そんな記憶からキーワードを見つけて思い出し、並べ直して真実を導き出す。そんな簡単な内容だった。 しかし、内容が簡単だからこそ、ストーリーに集中でき、少しずつ見えてくる真実を求めて手が止まらなくなる。さらに問題に正解しないと見れない記憶もあり、それが程よい刺激となり気付けば没頭していた。 そして真相を知った時、その話の内容に感情移入してしまった。 スタッフロールが終わり、タイトル画面に戻るまでの本の数秒、真っ暗になった画面に自分の顔が映った。慌てて鼻を噛み、涙を拭く 「ううっ、一大事だと言うのに我を忘れて没頭してしまうとは…」 そう思いつつもこの小さな達成感が私の不安を和らげてくれた。 軽く泣いた事で気分がスッキリし、頭が軽くなった気分がする。 そのままの気分で横になろうとした。 このまま眠れたら、少しは気分が戻る気がする…。 そうして瞼を閉じて、微睡の中に沈み込んだが、時間が経つに連れて、やはり事件の事を考えてしまった。 色んなことが頭を巡る。でも、今度は不安じゃない。今日の出来事の記憶だ。 日中の聞き込み、局内でのやり取り、そしてさっき遊んだゲーム。 色んなことが頭を巡る。その時、色んな疑問が浮かんだ。 焦るあまり、気にも留めなかった部分が、私の頭を巡る。 そしてさっき遊んだゲームのストーリーが頭をよぎる。 その時、事件とゲームの記憶の断片がまるで磁石の様に吸い寄せあいながら、ひとつにくっつき、一本の仮説を生み出した。 「待て、流石に偶然じゃ…、でも…」 ゲームを基にした推理なんてあまりにも馬鹿げている。でも、その可能性を否定できなかった。

3 weeks ago (edited) | 0