けんとのダイエット講座
【海藻のダイエット効果】 カロリーが低く、ミネラルや食物繊維が含まれるため、ダイエット食材として有名な海藻類。 わかめや昆布だけでなく、ひじき・あらめ、もずく、めかぶ…と種類が豊富なのも嬉しいポイントです。 ただし、海藻にはヨウ素も含まれるので、ダイエットに良いからと食べすぎてしまうと逆効果になるので、注意が必要なんです。 そこで今日は海藻のダイエット効果と、食べるときの注意点についてお話します! 私たちがよく食べているワカメや昆布などは、茶色がかった色から、褐藻(かっそう)と言われる海藻類です。 この褐藻には、フコキサンチンという脂肪燃焼を促す成分が含まれます。 これは、β-カロテンなどで有名な自然界に存在するカロテノイド(色素)の一種です。 抗酸化作用などに加え、抗肥満作用もあるとされています。 ここからは、フコキサンチンの抗肥満効果について詳しく説明します。 フコキサンチンには、脂肪を燃焼させる「ベージュ細胞」と呼ばれる細胞を増やして、痩せやすくしてくれる効果があるんです。 ベージュ細胞というのは、脂肪細胞の1つです。 脂肪細胞には大きく分けて2種類あります。 「白色脂肪細胞」と「褐色脂肪細胞」です。 色で区別されているんですね。 -白色脂肪細胞:エネルギーとして脂肪を溜め込む脂肪細胞 -褐色脂肪細胞:脂肪を燃やしてくれる脂肪細胞 もしかすると、脂肪を燃焼してくれる褐色脂肪細胞はダイエットの味方!とかって皆さんも耳にしたことがあるかもしれません。 これは褐色脂肪組織に存在する「UCP1」というタンパク質によるものです。 難しくなってきましたが、覚える必要は無いですよ! このUCP1は、基本的には白色脂肪細胞には存在しません。 褐色脂肪細胞は子供の頃に多く、大人になるにつれてほとんど無くなっていくと言われています。 でも、昆布やわかめ等に含まれるフコキサンチンは、白色脂肪組織中にUCP1の発現を促すことがわかっているそうです。 その結果、白色脂肪細胞が褐色化(色が濃くなる)を起こして「ベージュ細胞」になるんです。 つまり、脂肪を溜め込むだけだった白色脂肪細胞が、色づいてベージュ細胞になり、脂肪燃焼に参加してくれるのです。 なので、昆布やわかめ等を食べると脂肪燃焼効果が期待できるんです。 しかも海藻は腸の掃除役としても働き、腸内環境を整えてくれます。 海藻に含まれる水溶性食物繊維が、腸内で善玉菌のエサになり、有害物質を吸着して排出するからです。 腸内環境が整えば、代謝やホルモンのバランスもサポートされ、ダイエットにもプラスになります。 そんなダイエットに嬉しい効果がたくさんある海藻類ですが、始めに言ったように食べるときの注意点があります。 それはフコキサンチンが熱に弱いということと、ヨウ素が多く含まれる、ということです。 まず、フコキサンチンについてですが、熱で分解される性質を持ちます。 とはいえ、全てなくなるわけではなく、残った分は摂取できますので、あまり神経質にならなくても大丈夫です。 注意すべきは、「ヨウ素」です。 ヨウ素は主に海藻類、特に昆布に多く含まれているミネラルです。 甲状腺ホルモンの材料になるので、適度な量が健康維持に欠かせません。 甲状腺というのは、喉の前方にある小さな器官で、「エネルギー管理センター」みたいな役割をしています。 簡単に言うと、代謝の高い低いにめちゃくちゃ密接に影響している器官です。 そこから分泌されるホルモンが、甲状腺ホルモンです。 甲状腺については、もしかしたら病名で聞いたことがあるかもしれません。 -甲状腺機能亢進症(バセドウ病):甲状腺ホルモンを出し過ぎてしまう 代謝が上がり過ぎてどんどん体重が落ちてしまったり、 常にエネルギーが溢れてしまい、体の興奮状態が続く。 -甲状腺機能低下症(橋本病):甲状腺ホルモンが少ない状態 代謝が低下する、省エネモード このように、甲状腺ホルモンはダイエットに直結するホルモンなんです。 厚生労働省は、ヨウ素の推奨量を1日140μg(マイクログラム)、耐容上限量を3,000μgと定めています。 ただし、過剰摂取となる具体的な量は、体調や生活習慣・病歴などにより一人ひとり異なると言われています。 そのため、毎日推奨量を大幅に超えることは避ける方がいいかと思います。 海藻に含まれるヨウ素の目安量は以下の通りです。 特に昆布が非常に多いです。 -乾燥昆布:1gに約2,000μg -乾燥わかめ:カットわかめ2gに約200μg -乾燥ひじき:5gに約2,400μg。 -沖縄もずく:30gに42μg また、海藻類以外の食材にもヨウ素は含まれていることも知っておきましょう! 他の食材に含まれるヨウ素の量を一部紹介します。 -魚介類:タラ、タイ、ホタテなどはヨウ素を多く含む。 一般的に、魚介類100gに30-50μg程度。 -乳製品:牛乳に豊富。牛乳1カップ(約237ml)あたり約50-100μg程度。 -卵:鶏卵1個あたり約20-30μg。 このように海藻以外からもヨウ素は摂取しているので、海藻から取りすぎることがないように注意したいです。 例えば、わかめの味噌汁や酢の物とか、ひじきの煮物、昆布だしを使った料理などが毎日続くと、ヨウ素過多になりかねません。 海藻がいいからと言って、そればっかりになってしまうことがないようにしましょう。 ということで、今日は海藻類のダイエット効果と注意点についてお伝えしました。 海藻は、脂肪燃焼を助けるフコキサンチンや腸を整える食物繊維を含み、ダイエットに嬉しい効果がたくさんあります。 一方で、ヨウ素を含むため食べすぎには注意が必要です。 いつも言っているように、全てのものはバランスが大事です! 海藻類を取り入れながらも、そのほかのお米や芋類、肉・魚・卵・乳製品、野菜・果物などを偏りなく食べることが理想になります。 それを叶えるためには、やはりいつもおすすめしている和定食+果物のスタイルですね! 1つだけに偏るのではなく、満遍なく食べることを意識してもらえたらなと思います!
1 week ago | [YT] | 126
@シロクロパンダ-b4k
けんと先生、投稿感謝します。この食べ物が良いからと食べ過ぎはダメなんですね。ワカメ、ひじきの煮物、めかぶを日替わりで食べてました。今後、気をつけます。教えていただき感謝します。いつも学ばせていただいております。
1 week ago | 1
@ha_lu_
海藻類大好きだけどヨウ素確かに気をつけないとなって思ってます
1 week ago | 0
@keikei9971
味噌に、ワカメ入れてます😊 他にもワカメ炒めとかしてます。 昆布の方が良いんですか
けんとのダイエット講座
【海藻のダイエット効果】
カロリーが低く、ミネラルや食物繊維が含まれるため、ダイエット食材として有名な海藻類。
わかめや昆布だけでなく、ひじき・あらめ、もずく、めかぶ…と種類が豊富なのも嬉しいポイントです。
ただし、海藻にはヨウ素も含まれるので、ダイエットに良いからと食べすぎてしまうと逆効果になるので、注意が必要なんです。
そこで今日は海藻のダイエット効果と、食べるときの注意点についてお話します!
私たちがよく食べているワカメや昆布などは、茶色がかった色から、褐藻(かっそう)と言われる海藻類です。
この褐藻には、フコキサンチンという脂肪燃焼を促す成分が含まれます。
これは、β-カロテンなどで有名な自然界に存在するカロテノイド(色素)の一種です。
抗酸化作用などに加え、抗肥満作用もあるとされています。
ここからは、フコキサンチンの抗肥満効果について詳しく説明します。
フコキサンチンには、脂肪を燃焼させる「ベージュ細胞」と呼ばれる細胞を増やして、痩せやすくしてくれる効果があるんです。
ベージュ細胞というのは、脂肪細胞の1つです。
脂肪細胞には大きく分けて2種類あります。
「白色脂肪細胞」と「褐色脂肪細胞」です。
色で区別されているんですね。
-白色脂肪細胞:エネルギーとして脂肪を溜め込む脂肪細胞
-褐色脂肪細胞:脂肪を燃やしてくれる脂肪細胞
もしかすると、脂肪を燃焼してくれる褐色脂肪細胞はダイエットの味方!とかって皆さんも耳にしたことがあるかもしれません。
これは褐色脂肪組織に存在する「UCP1」というタンパク質によるものです。
難しくなってきましたが、覚える必要は無いですよ!
このUCP1は、基本的には白色脂肪細胞には存在しません。
褐色脂肪細胞は子供の頃に多く、大人になるにつれてほとんど無くなっていくと言われています。
でも、昆布やわかめ等に含まれるフコキサンチンは、白色脂肪組織中にUCP1の発現を促すことがわかっているそうです。
その結果、白色脂肪細胞が褐色化(色が濃くなる)を起こして「ベージュ細胞」になるんです。
つまり、脂肪を溜め込むだけだった白色脂肪細胞が、色づいてベージュ細胞になり、脂肪燃焼に参加してくれるのです。
なので、昆布やわかめ等を食べると脂肪燃焼効果が期待できるんです。
しかも海藻は腸の掃除役としても働き、腸内環境を整えてくれます。
海藻に含まれる水溶性食物繊維が、腸内で善玉菌のエサになり、有害物質を吸着して排出するからです。
腸内環境が整えば、代謝やホルモンのバランスもサポートされ、ダイエットにもプラスになります。
そんなダイエットに嬉しい効果がたくさんある海藻類ですが、始めに言ったように食べるときの注意点があります。
それはフコキサンチンが熱に弱いということと、ヨウ素が多く含まれる、ということです。
まず、フコキサンチンについてですが、熱で分解される性質を持ちます。
とはいえ、全てなくなるわけではなく、残った分は摂取できますので、あまり神経質にならなくても大丈夫です。
注意すべきは、「ヨウ素」です。
ヨウ素は主に海藻類、特に昆布に多く含まれているミネラルです。
甲状腺ホルモンの材料になるので、適度な量が健康維持に欠かせません。
甲状腺というのは、喉の前方にある小さな器官で、「エネルギー管理センター」みたいな役割をしています。
簡単に言うと、代謝の高い低いにめちゃくちゃ密接に影響している器官です。
そこから分泌されるホルモンが、甲状腺ホルモンです。
甲状腺については、もしかしたら病名で聞いたことがあるかもしれません。
-甲状腺機能亢進症(バセドウ病):甲状腺ホルモンを出し過ぎてしまう
代謝が上がり過ぎてどんどん体重が落ちてしまったり、
常にエネルギーが溢れてしまい、体の興奮状態が続く。
-甲状腺機能低下症(橋本病):甲状腺ホルモンが少ない状態
代謝が低下する、省エネモード
このように、甲状腺ホルモンはダイエットに直結するホルモンなんです。
厚生労働省は、ヨウ素の推奨量を1日140μg(マイクログラム)、耐容上限量を3,000μgと定めています。
ただし、過剰摂取となる具体的な量は、体調や生活習慣・病歴などにより一人ひとり異なると言われています。
そのため、毎日推奨量を大幅に超えることは避ける方がいいかと思います。
海藻に含まれるヨウ素の目安量は以下の通りです。
特に昆布が非常に多いです。
-乾燥昆布:1gに約2,000μg
-乾燥わかめ:カットわかめ2gに約200μg
-乾燥ひじき:5gに約2,400μg。
-沖縄もずく:30gに42μg
また、海藻類以外の食材にもヨウ素は含まれていることも知っておきましょう!
他の食材に含まれるヨウ素の量を一部紹介します。
-魚介類:タラ、タイ、ホタテなどはヨウ素を多く含む。
一般的に、魚介類100gに30-50μg程度。
-乳製品:牛乳に豊富。牛乳1カップ(約237ml)あたり約50-100μg程度。
-卵:鶏卵1個あたり約20-30μg。
このように海藻以外からもヨウ素は摂取しているので、海藻から取りすぎることがないように注意したいです。
例えば、わかめの味噌汁や酢の物とか、ひじきの煮物、昆布だしを使った料理などが毎日続くと、ヨウ素過多になりかねません。
海藻がいいからと言って、そればっかりになってしまうことがないようにしましょう。
ということで、今日は海藻類のダイエット効果と注意点についてお伝えしました。
海藻は、脂肪燃焼を助けるフコキサンチンや腸を整える食物繊維を含み、ダイエットに嬉しい効果がたくさんあります。
一方で、ヨウ素を含むため食べすぎには注意が必要です。
いつも言っているように、全てのものはバランスが大事です!
海藻類を取り入れながらも、そのほかのお米や芋類、肉・魚・卵・乳製品、野菜・果物などを偏りなく食べることが理想になります。
それを叶えるためには、やはりいつもおすすめしている和定食+果物のスタイルですね!
1つだけに偏るのではなく、満遍なく食べることを意識してもらえたらなと思います!
1 week ago | [YT] | 126