経済とお金と企業図鑑

企業の裏側、お金の流れ、経済の構造——
「知らなかった」が「わかった」に変わる
ニュースの裏側が見えるようになる経済図鑑チャンネル

✅取り上げる企業はいずれも大きな挑戦をした存在です。
本チャンネルは、報道・公開資料等をもとに、経済やビジネスの仕組み
挑戦と結果から「なぜそうなったのか」を学ぶことを目的としています。


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9月15日(火)|リーマン破綻の翌日、別の巨額支援が決まった

18年前の今日、2008年9月15日。リーマン・ブラザーズ・ホールディングスが、アメリカで連邦破産法11条の適用を申請しました。

その翌日には、保険大手AIGに最大850億ドルの融資枠が承認されます。破綻と支援が、1日違いで起きていたんです。

リーマンについても、何も話し合われなかったわけではありません。直前の週末、FRBや財務省などが大手金融機関の責任者を集め、民間で解決できないか協議しました。
しかし、まとまらず、月曜の早朝に破産申請へ進みます。

ただ、ここで少しややこしい事実があります。

破産申請した持ち株会社に、AIGのような個別の支援策は設けられませんでした。一方、リーマンの証券子会社は、証券会社向けの融資制度を利用していました。9月15日に借りた額は280億ドルです。

リーマンという名前だけで一括りにすると、破綻した会社と、資金を借りた会社の違いが見えなくなります。

当日の会社発表も、破産申請の対象を持ち株会社とし、アメリカの証券子会社などはその申請に含まれず、営業を続けると説明していました。グループ全社が、同じ瞬間に同じ手続きへ入ったわけではなかったんですね。

翌16日、FRBはAIGへの融資枠を承認します。理由として挙げたのは、AIGが無秩序に破綻すれば、すでに不安定な金融市場をさらに悪化させる危険でした。

条件も重いものでした。融資枠は最大850億ドル、期間は24カ月。政府は79.9%の株式持ち分を受け取り、配当への拒否権も持つ。AIGは事業や資産の売却を進め、返済する想定でした。

850億ドルは、その日に全額を渡したという意味ではありません。借りられる上限です。

私は、リーマンの当日の発表を読み直すと、つい子会社のところで立ち止まります。「リーマン破綻」という短い言葉の下で、会社ごとに違う手続きが進んでいた。

ニュースの見出しだけでは、そこまで見えていませんでした。

2 weeks ago | [YT] | 0

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【クイズ】2007年に資金繰りが行き詰まったイギリスのノーザン・ロック。

同年6月末、調達資金のうち、個人などからの預金以外の市場調達は、およそ何%を占めていたでしょう。

2 weeks ago | [YT] | 1

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9月12日(土)|夏休みを取れなかった社員の発明

68年前の今日、1958年9月12日。テキサス・インスツルメンツの技術者ジャック・キルビーが、動作する集積回路を披露しました。半導体の部品をまとめた、ICと呼ばれるもので
す。

この発明には、少し意外な夏休みの話があります。

キルビーは、その年に会社へ入ったばかり。まだ休暇を取れず、同僚たちが休んでいる間も研究室に残っていました。そこで取り組んだのが、電子回路を小さくする問題でした。

トランジスタができて、部品そのものは小さくなった。ところが複雑な計算をさせようとすると、部品の数が増えます。部品同士をつなぐ配線も増えて、場所を取ってしまう。

キルビーは、トランジスタや抵抗、コンデンサーを、共通の半導体材料の上にまとめました。

別々に作った部品を大量につなぐ工程を減らせる。小さい部品を作るだけでなく、つなぎ方まで変えたわけです。

ただ、この歴史にはもう1人います。フェアチャイルドのロバート・ノイスも、独立して集積回路を開発していました。企業同士の特許争いを経て、2人はともに発明者として知られるようになります。

キルビーがノーベル物理学賞を受けたのは2000年。最初の実演から42年後でした。
その後の変化を、TIが2020年に紹介しています。

超音波診断装置の、信号を送受信する部分。以前は128個の部品を使っていた構成を、2個のICにまとめた例があるそうです。装置を小さくすることで、手に持てる診断機器にも つながりました。

半導体というと、パソコンの処理速度や工場の投資額に目が向きます。でも、部品が128個から2個になって、医療機器を持ち運べるようになる。こういう変化もあるんですね。

私は、発明の出発点が夏休みの研究室だったという話が好きです。ただ、休暇中に発明を期待されたら困ります。休める日は、普通に休みたいです☕

2 weeks ago | [YT] | 3

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【クイズ】1985年発売の『スーパーマリオブラザーズ』では、使える絵のパーツを節約するため、色だけを変えて同じ絵を使ったものがあります。

次のうち、どの組み合わせでしょう。

2 weeks ago | [YT] | 2

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【クイズ】2001年9月11日、アメリカの同時多発テ〇で通信設備などが被害を受け、一部の銀行が送金システムに接続できなくなりました。

銀行にお金があっても、相手の銀行へ送る指示を出せない。すると、入金を待っていた銀行も、そのお金を使った次の支払いができなくなります。

お金を貸すだけでは解決しない、この通信の問題。ニューヨーク連邦準備銀行と一部の銀行は、どうやって送金を続けたでしょう。

2 weeks ago | [YT] | 0

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オハイオ生命の支払い停止(1857年8月24日/169年前の今日)

169年前の今日、1857年8月24日の朝。オハイオ生命保険信託会社の社長が、ニューヨーク支店の支払いを止めます、と発表しました。

オハイオ最大の銀行でした。当時の報道では、負債が700万ドル。原因はニューヨーク支店の側の横領と、無茶な貸し出しです。支店の担当者が会社の資産をほぼ全部、自分の株の売買につぎ込んでいた、と伝わっています。

ここが1857年ならではのところで。

13年前の1844年に、モールスが電信を実用化しています。それまで、この手の話が伝わる速さは船と馬の速さでした。ニューヨークの倒産がシカゴに届くのに数日、ヨーロッパには数週間かかる。

1857年は違いました。オハイオ生命の発表は、その日のうちに電信線を伝って各地へ届きます。届いた先で、人が銀行に走った。

鉄道会社が次々に止まりました。イリノイ・セントラル、エリー、ピッツバーグ=フォートウェイン=シカゴ、リーディング。仕事を失った人は何十万人という単位です。

この恐慌、アメリカで初めて「全国に一気に広がった」金融危機とされています。しかも大西洋を渡ってヨーロッパまで行った。最初の世界規模の経済危機、という言い方もされます。

景気が本当に戻るのは1861年、南北戦争が始まってからでした。

会社1社の支払い停止が、その日のうちに国境を越える。それを可能にしたのが、当時いちばん新しくて便利だった技術のほうだった、というのが引っかかっています。

……電信の話を読んでいたら夜中の2時でした。翌朝の会議、普通に寝ました📡

図版:1857年恐慌時のシーメンズ貯蓄銀行の取り付け騒ぎ/パブリックドメイン, via Wikimedia Commons

1 month ago | [YT] | 2

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181人のCEOが署名した日(2019年8月19日/7年前の今日)

7年前の今日、2019年8月19日。アメリカの大企業のCEOが181人、そろって1枚の声明に署名しました。ビジネス・ラウンドテーブルという経営者団体が出した「企業の目的に関する声明」です。

中身は、会社は株主のためだけのものではない、というもの。顧客、従業員、取引先、地域社会、そして株主。この5つ全部に価値を届けます、と書いてあります。

団体としては、それなりの方向転換でした。1997年からずっと「会社は基本的に株主のために存在する」と書いてきたのを、22年ぶりに差し替えたので。

署名した181人には、アマゾンのジェフ・ベゾス、アップルのティム・クック、GMのメアリー・バーラ、オラクルのサフラ・キャッツが入っています。当時、ニュースとしてもわりと大きく扱われました。

そのあとを追いかけた研究があります。

ハーバード・ロースクールのベブチャックとタラリタという2人が、署名した企業のコーポレート・ガバナンス指針を調べました。2021年8月の時点で有効だったものを見ると、**過半数が、いまも明示的に「株主第一」と書いていた**そうです。

それから、株主から「この声明を実行してください」という提案が出たときの、会社側の回答。こちらも大半が「BRT声明に参加したことで、ステークホルダーの扱いを変える必要はないし、変わる見込みもない」と明言していた、と。

あと、大半の企業が、株主総会の招集通知でこの声明に一言も触れていなかったそうです。

署名はした。方針は変えていない。書類にも書いていない。

……という話を、どこかの会社の「私たちのパーパス」というページを読みながら思い出しました。うちの近所の定食屋は「お客様第一」と壁に貼ってあって、あそこの唐揚げ定食は本当にうまいです。あれは本当のやつです🍚

写真:ニューヨーク証券取引所の看板/Photo by Billie Grace Ward, CC0, via Wikimedia Commons

1 month ago | [YT] | 2

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HPが1日で3つ発表した日(2011年8月18日/15年前の今日)

15年前の今日、2011年8月18日。ヒューレット・パッカードが、同じ日に3つ発表しました。

① タブレット「TouchPad」とwebOS端末の製造をやめる
② パソコン事業の分離を検討する
③ イギリスのソフト会社オートノミーを買う

TouchPadは、その年の7月1日にアメリカで発売されたばかりでした。16GBが499.99ドル。8月18日は、発売から49日目です。

その翌日、8月19日に値段を99ドルまで下げました。499.99ドルが99ドル。すると在庫が瞬間で消えて、その年の12月にはタブレット市場でシェア5%、推計90万3354台。打ち切ったあとで売れています。

同じ8月19日、HPの株は5.91ドル下げて23.60ドル。20%落ちました。

金額として桁が違ったのは③のほうです。オートノミーを1株42.11ドル、市場価格に約79%のプレミアムを乗せて買っています。10月3日に完了して、総額およそ117億ドル。

翌2012年11月、HPはオートノミーについて88億ドルの評価損を計上しました。会計上の重大な不適切さがあった、という主張です。

打ち切ったwebOSのほうは、2010年に12億ドルでパームを買って手に入れたものでした。2011年度のwebOS関連の税引後コストは33億ドルです。

これを決めたレオ・アポテカーCEOは、9月22日に解任されています。就任から11ヶ月。退職金は現金700万ドルと株式1800万ドルでした。

1日で3つ発表して、その1ヶ月後に本人がいなくなった。

……99ドルになったTouchPad、当時ちょっと欲しかったんですよね。日本には来ませんでした。いま考えると、来なくてよかった気もします📱

写真:ベストバイの店頭に出ていたHP TouchPadの広告(2011年)/Photo by True Tech Talk Time, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

1 month ago | [YT] | 0

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【クイズ】1857年、オハイオ最大の銀行が支払いを止めたことから、アメリカ初の「全国に一気に広がった」金融恐慌が起きました。広がるスピードを決めた、13年前に実用化された技術は何でしょう。

ヒント:モールスです。

1 month ago | [YT] | 3

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【衝撃】3万7000件の批判を受けた日|Jリーグの"本物の基準"が補助金を殺した理由

2 months ago | [YT] | 0